ウッドサイド、日本の水素市場参入に意欲

オーストラリアの石油大手ウッドサイド・ペトロリアムのコールマン最高経営責任者(CEO)はこのほど、日本の水素市場に参入する意欲を示した。西オーストラリア(WA)州ピルバラの豊富な太陽エネルギーを利用し、メタンをアンモニアに転換した後、水素を製造。クリーンな水素燃料として日本に供給する構想。同CEOは水素市場が「非常に大きなもの」になり得るとした上で、商業化は2030年以降になると述べている。16日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

コールマンCEOは南オーストラリア州アデレードで開催されたオーストラリア石油探査協会(APPEA)の会合で記者団に対し、2030年の商業化はそれほど先のことではないと指摘。現時点で水素燃料とパートナー企業、供給先について理解し、次のステップに向け動き出す必要があると述べた。

メタンをアンモニアに転換した後、水素を作り出し、製造過程で排出される炭素はカーボンファイバーや3Dプリンティングなどに活用する。コールマンCEOは、すでにウッドサイドが液化水素の輸送について千代田化工建設と話し合いの場を持ったことを明らかにした。

オーストラリア産の液化天然ガス(LNG)の主要顧客である日本は水素社会の実現を目指しており、2020年の東京五輪を水素エネルギーのショーケースにしたい考え。

■WA州でパイプライン建設計画

ウッドサイドはまた、WA州沖合スカボロー(Scarborough)のガス田から同州北西部バラップ半島のプルートLNGプラントまで大規模なパイプラインを建設する計画について、石油メジャーの米シェブロン、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルと協議していることを明らかにした。

ウッドサイドは今年2月、スカボローのガス田の権益20%を米エクソンモービルから追加取得し、権益比率を75%に引き上げると発表した。残りの権益25%は英豪系資源大手BHPビリトンが保有している。


関連国・地域: オーストラリア日本欧州
関連業種: 経済一般・統計天然資源電力・ガス・水道建設・不動産

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