18年の経済成長率、世銀が6.5%に上方修正

世界銀行は、12日に発表した日本などの先進国を除く東アジア・太平洋地域の経済見通しで、ベトナムの2018年の国内総生産(GDP)成長率を6.5%とし、前回17年10月から0.1ポイント上方修正した。19年と20年も6.5%と予測している。

世銀は、ベトナムのマクロ経済は中期的に安定・成長するとみている。世界経済が順調に回復していることから、短期的に急成長する可能性もあると予測。インフレ率も安定的に推移し、賃金上昇が国が価格を統制している医療や教育関連を除いた物価上昇(コアインフレ)を促すと予測している。また、輸出や外国直接投資(FDI)流入の拡大が国際収支の改善につながるとの見通しだ。

一方で、国内の構造改革の遅れや、財政再建の過程における貧困削減、人材育成、物的資本への投資の縮小、保護貿易や世界的な需要縮小による貿易への影響が、経済成長のリスクや課題になると指摘している。

ベトナムの第1四半期(1~3月)のGDP実質成長率は前年同期比7.38%に達し、第1四半期の成長率としては過去10年で最大を記録。18年のGDP成長率について、米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは6.7%、ベトナム国家金融監督委員会(NFSC)は6.9~7.1%、ハノイ国家大学経済政策研究所(VEPR)のマクロ経済研究グループは6.83%とそれぞれ予測している。

■ASEAN8カ国の平均は5.4%

世銀は、東南アジア諸国連合(ASEAN)新興8カ国(フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー)の平均GDP成長率は、18年から20年まで5.4%を維持すると予測。ASEAN新興8カ国に、中国、モンゴル、フィジー、パプアニューギニア、ソロモン諸島、東ティモールを加えた東アジア・太平洋地域全体の18年の平均成長率は6.3%と、前回予想から0.1ポイント引き上げた。19年は6.1%、20年は6.0%と予測している。


関連国・地域: ベトナム
関連業種: 経済一般・統計

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