• 印刷する

比日米の光海底ケーブル始動、6社が建設

フィリピン、日本、米国を結ぶ光海底ケーブルの建設が始まった。フィリピンの通信最大手PLDT、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンク、米交流サイトのフェイスブック、電子商取引(EC)のアマゾン、香港の通信大手PCCWグローバルの6社がコンソーシアムを設立し、太平洋横断の光海底ケーブル「JUPITER(ジュピター)」を整備。2020年初頭の運用開始を目指す。動画やモノのインターネット(IoT)の普及により、通信回線上で転送されるデータ量が世界的に増加する中、通信会社とインターネット企業がタッグを組んでインフラの構築に当たる。

PLDT、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンクが10月30日、コンソーシアムの設立とジュピターの建設に合意し、27日に建設保守協定を締結したと発表した。総延長距離は約1万4,000キロメートル。陸揚げ地は、日本が三重県・志摩陸揚局と千葉県・丸山陸揚局、フィリピンが北カマリネス州のダエット陸揚局、米国がカリフォルニア州・ロサンゼルスを予定する。総設計容量は60テラビット毎秒(Tbps)で、毎秒400ギガビット(Gbps)の光波長多重伝送方式に対応できる設備を整える。

■PLDTは1.4億ドル拠出

太平洋を横断する大容量の通信インフラに、アジア3カ国の通信大手と米の巨大資本が動いた。PLDTのジーン・サンチェス・バイスプレジデント(国際ネットワーク部門長)は声明で、「米国および日本とつながる海底ケーブルが、われわれにとって最も重要」と述べた。フィリピン人がアクセスするインターネットのコンテンツやサービスは、大部分が米国にサーバーを置き、日本を介してフィリピンに提供されているためだ。

ジュピターの総事業費や各社の投資額は非公開だが、PLDTは「単独で約1億3,670万米ドル(約155億円)を投資する」と表明している。

NTTコミュニケーションズの広報担当者は、「データ量は年々増えている。日本では、東京五輪で外客の増える2020年に需要が急拡大すると考えられる」と説明。既に保有している国際海底ケーブル、アジア・サブマリンケーブル・エクスプレス(ASE)、アジア・パシフィック・ゲートウエー(APG)、パシフィック・クロッシング―1(PC―1)などに加え、大容量のジュピターを整備することで、アジア主要都市と米国を結ぶルートを強固にする。

ソフトバンクも、複数の国際海底ケーブルのコンソーシアムに参加している。同社の広報担当者は、「フェイスブックに投稿するといった個人の利用のみならず、企業が使用するデータ量も増加している。ジュピターは将来に向けたインフラ投資の一環だ」と話した。

このほか、フェイスブックとアマゾンも、ジュピターのコンソーシアムに参加する。フェイスブックは、米検索大手グーグルや海底ケーブル会社などと共同で、米国と香港を結ぶ光海底ケーブルも整備している。インターネット企業と通信会社がタッグを組んでインフラ開発に当たるのが最近の傾向といえる。


関連国・地域: 香港フィリピン日本米国
関連業種: 建設・不動産IT・通信マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

テイクオフ:映画館で、今月に「国際…(03/19)

新在留資格できょう覚書締結 日比両政府、対象9カ国で先陣(03/19)

日本企業が12.4億ドル投資計画、貿易産業省(03/19)

金利据え置き予想が大勢、21日の中銀会合(03/19)

18日為替:$1=52.650ペソ(03/19)

外国航空会社の地方路線、政府が優遇検討(03/19)

セブ航空、コスト増響き18年は増収減益(03/19)

マカティ地下鉄、証取委が事業会社設立認可(03/19)

アヤラ、独自動車部品開発支援企業を買収(03/19)

アヤラ医療部門、薬局大手への出資拡大(03/19)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社エヌ・エヌ・エーは一切の責任を負いません。

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン