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東京モーターショーが開幕、技術力を発信

「東京モーターショー2017」が27日、東京都内で開幕した。主催者の日本自動車工業会(JAMA)の豊田章男会長代行(トヨタ自動車社長)は開会式のスピーチで、「各社の持つ高い技術を見てほしい」と呼び掛けた。各社は電気自動車(EV)のコンセプトカーなどを展示し、技術力や未来の自動車のあり方を発信する。

東京モーターショーの開会式でスピーチする豊田章男自工会会長代行=27日、東京(NNA撮影)

東京モーターショーの開会式でスピーチする豊田章男自工会会長代行=27日、東京(NNA撮影)

西川廣人自工会会長(日産自動車社長)が同社の検査不正問題を受け、東京モーターショーのホスト役を降板、会長代行を務める豊田氏が挨拶した。

豊田氏は「自動運転や電動化などで自動車は進化している。未来のモビリティが様々な方向へ拡張・発展している中で、世界一のテクノロジーショーとして準備してきた。各社の高い技術を見てほしい」と呼び掛けた。日産とSUBARU(スバル)で明るみになった無資格検査問題などについては言及しなかった。

■体験型増える

今回で45回目となる東京モーターショーには二輪を含め国内14社、海外13社の完成車メーカーが参加。部品メーカーなどを含めると世界10カ国・地域の153社・団体が出展した。東京ビッグサイトで開催され、28日から11月5日までが一般公開期間。「世界を、ここから動かそう。BEYOND THE MOTOR」をテーマに、未来の自動車のあり方を発信する。

開会式直後の展示ブースの様子=27日、東京(NNA撮影)

開会式直後の展示ブースの様子=27日、東京(NNA撮影)

報道陣向けには25日から公開された。長年出展している企業の関係者は、「シミュレーターや仮想現実(VR)など、体験するコーナーを設けるブースが格段に増えた」と話す。

今回は別会場で自動車に試乗できるコーナーを設けるなど、主催者も「体験型」を意識。集客増に向けた取り組みにも力を入れた。

トヨタは、人工知能(AI)を搭載した未来型電気自動車(EV)「コンセプト―愛i」を公開。ドライバーの表情や声の調子からストレス状況や感情を判断し、運転を支援する。これも体験できるものの、対応は日本語のみだ。

EVをバーチャルに体験できるフォルクスワーゲンのブース=26日、東京(NNA撮影)

EVをバーチャルに体験できるフォルクスワーゲンのブース=26日、東京(NNA撮影)

モーターショーについて、外国人の来場者からは「日本市場・企業向けの展示会の印象だ」(ベトナム人)、「IT企業の出展があれば良かった」(インド人)といった厳しい意見も聞かれた。出展企業は部品や完成車メーカーなど製造業が中心で、自動運転技術を持つ米シリコンバレーIT企業やEVの量産を進める中国メーカーの出展はない。

■来場者は91年がピーク

1991年のピークには210万8,500人の入場者を集めた東京モーターショーだが、前回の2015年は81万2,500人にまで落ち込んでいる。

日本人にとっても自動車への関心が薄れ、日産や神戸製鋼所の不正問題で日本の製造業への信頼が揺らぐ中、世界に発信できるショーとなったのか、それとも「日本人向けのイベント」で終わったのか。世界の評価も注目される。(遠藤堂太)


関連国・地域: 日本
関連業種: 自動車・二輪車IT・通信マクロ・統計・その他経済社会・事件

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