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【Aのある風景】カトリックの学びや賑わう ムスリム憩いの食卓

近ごろ、街の中でイスラム教徒(ムスリム)の外国人を目にする機会が多くなった。訪日旅行客が増加したことで、繁華街や観光地ではイスラム教の戒律に合わせた飲食メニュー「ハラルフード」や、お祈りのための個室といった施設の普及も進んでいる。

そうした中、上智大学が2016年9月に東京・四谷の本部キャンパス内にハラルフード専門の食堂「東京ハラル デリ&カフェ」をオープンした。ムスリムが口にすることを禁じられている豚肉、豚肉由来の食材や調味料、アルコール類を使わず、厨房(ちゅうぼう)や調理器具に至るまで完全にハラルに対応したメニューを提供する。

特徴は宗教法人・日本イスラーム文化センターによるハラル認証を施設として取得していること。国内の大学ではハラルメニューを一部導入した例はあるが、「施設全体で認証を受けたのは知る限りは他にない」(上智学院財務局の正山耕介氏)という。

同大によるとムスリムの留学生は約50人ほど。従来の学食でメニュー選びに苦労していたというムスリム学生の声に応え、15年4月にハラル対応の弁当販売を実施。添加物の少ないヘルシーさが日本人学生にも受け、連日完売するほどの人気を博したことから食堂の開設に踏み切った。

上智大は日本にキリスト教をもたらした修道会イエズス会を母体とする。カトリックによるムスリムへの手厚い対応が意外に感じられたので尋ねてみると「異文化との共生を大事にしている。ハラル導入も神学部の教授が主導した」(正山氏)という。

ホールを眺めると日本人も欧米系もムスリムも共に食卓を囲んでいる。学生たちの姿に理想の世界を垣間見た気がした。

設置場所は学生の部室・サークル棟であるホフマン・ホール。客席部分の面積154平方メートル、席数は屋内78・テラス54。調理責任者はバングラデシュ人のモハマド・シャーミン氏。ナン用の窯を導入し、本格的な焼きたてナンを食べられる。ハラルについては以前から知っていたという日本人の男子学生は「味がとてもいい。毎回違うメニューを頼んでいる」と話した

設置場所は学生の部室・サークル棟であるホフマン・ホール。客席部分の面積154平方メートル、席数は屋内78・テラス54。調理責任者はバングラデシュ人のモハマド・シャーミン氏。ナン用の窯を導入し、本格的な焼きたてナンを食べられる。ハラルについては以前から知っていたという日本人の男子学生は「味がとてもいい。毎回違うメニューを頼んでいる」と話した

※このウェブサイトの新特集「Aのある風景」は、アジアを横断的かつ深く掘り下げる、NNA倶楽部の会員向け月刊会報「アジア通」2017年1月号<http://www.nna.jp/lite/>から転載しています。毎月1回掲載。


関連国・地域: 日本
関連業種: 食品・飲料マクロ・統計・その他経済社会・事件

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