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UCC、ダラットでアラビカ豆品評会を開催

UCC上島珈琲は18日、中部高原ラムドン省ダラット市でアラビカ種のコーヒー豆品質コンテストを開催した。コンテストは昨年に続き2回目で、ベトナム産アラビカコーヒーの品質向上やコーヒー買い付けによる農家の支援などを目的としている。ラムドン省でコーヒーを生産する農家50軒が参加し、品質を競い合った。

コンテストは、UCC上島珈琲と同社の欧州事業統括会社UCCヨーロッパ(英国)が主催し、ダラット市に本拠を置きコーヒー事業を展開する地場ラベット、シンガポールの農作物事業会社オーラムの協力を得て開催された。

コーヒー鑑定技術の資格を有するUCC、ラベット、オーラムの審査員8人が、農家50軒の中から事前に選ばれた15軒のアラビカコーヒーの豆の状態や香り、味を審査し、順位を付けた。

優勝者は、ダラット市内で農業を営むレ・タイン・アンさん。昨年に続き、2連覇となった。アンさんはNNAに対して、「保有するコーヒー農園は現在1ヘクタールだが、拡張したいと考えている。さらに良質なコーヒーを生産していきたい」と意気込みを語った。アンさんは、30年ほど前にアラビカコーヒーの栽培を開始した。長年にわたり未加工のコーヒーの実をそのまま業者に販売していたが、2年前にコーヒー事業関係者の技術指導を受け、焙煎を開始。現在は、ラベットに焙煎豆を供給している。「コーヒーの実の売上高は平均して年間6,000万ドン(約2,690米ドル、約30万円)だったが、焙煎豆の平均売上高は同1億ドンに上り、生活が豊かになった」という。アンさんのアラビカコーヒーは、5月に日本国内の百貨店など50店舗以上で発売される予定だ。

UCC上島珈琲の上島昌佐郎社長は、コンテストの表彰式で、「わが社は1978年にベトナム産コーヒーの輸入を開始し、現在は日本に輸入されるベトナム産アラビカコーヒーの約7割を使用している」と説明。今後、さらに輸入を拡大させたい考えを示した。

今回のコンテストに参加した農家は50軒に上り、昨年3月に開かれた第1回の21軒の2倍以上に増加。表彰式では、ラムドン省人民委員会のファム・エス副主席が祝辞を述べ、生産者や関係者合わせて約170人が参加した。UCC上島珈琲は、今後もベトナムで年1回コンテストを開催していく計画という。同社は、ブラジル、米ハワイ州、ジャマイカ、中国、エチオピアでも同様のコンテストを開催している。

■アラビカ種はわずか5%

ベトナムのコーヒー豆の年間生産量は、3,000万袋(1袋当たり60キログラム)、重量にして180万トンに上り、ブラジルに次ぐ世界2位となっている。そのうち約9割がダクラク省、ラムドン省、ザーライ省、ダクノン省といった中部高原で生産されている。しかし、ベトナムで生産されているコーヒーのうち、苦味が強くインスタントコーヒーなどの原料に使われるロブスタ種が全体の95%を占め、酸味があり風味豊かなアラビカ種はわずか5%にすぎない。UCC上島珈琲ベトナム事務所の馬場俊太所長によると、アラビカ種は冷涼な高地でしか育たないが、ロブスタ種は気温の高い低地でも育つことから、ベトナム国内で広く栽培されているという。

馬場所長は、「ベトナム産アラビカコーヒーの国際取引価格は、ケニア、タンザニア、コロンビア、グアテマラ産などを下回っている」と説明。この現状を打破するためには、適切な収穫、精製、保管を行い、品質向上によりブランド力をつけるとともに、供給を安定化させる必要があると強調した。


関連国・地域: ベトナム日本
関連業種: 食品・飲料農林・水産小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済

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