ベトナムのフランチャイズ（ＦＣ）市場は他のアジア諸国に比べてまだ規模は小さいが、今後の成長が期待できる。このほどホーチミン市で商工省と米国際開発庁（Ｕ…

ベトナム

ベトナムのフランチャイズ（ＦＣ）市場は他のアジア諸国に比べてまだ規模は小さいが、今後の成長が期待できる。このほどホーチミン市で商工省と米国際開発庁（ＵＳＡＩＤ）が共催したＦＣに関するセミナーで、活発な意見が交わされた。
サイゴンタイムズによると、米ケンタッキー・フライド・チキン（ＫＦＣ）や韓国ロッテリア、フィリピンのジョリビーなどのファストフードチェーンが1990年代後半に進出してから、今やベトナムで展開する海外ブランドは96に上る。ただ、日本や中国で各2,600以上、インド、フィリピン、オーストラリアで各1,000以上のブランドが展開しているのと比べると数は少ない。
海外ブランドの進出を支援するベトナム・フランチャイジーズのショーン・ゴー社長は、ベトナムの潜在性は大きいとしながらも、ベトナムにとってＦＣはまだ新しい分野で、海外ブランドが地元パートナーを見つけるのは難しいと指摘する。また、国際基準にあった原材料を供給できるサプライヤーも少ない。結果的にほとんどの原材料を輸入することになり、高い原料費と店舗賃貸料を理由に、海外ブランドはベトナム進出に消極的になる。
ベトナムのＦＣ市場では米国のファストフードチェーンが主流。中でもＫＦＣは1,000店舗を展開し、ファストフード市場でシェア６割を誇る。昨年進出したサンドイッチチェーンの米サブウェイも、５年内に50店舗を目指す。
ベトナムでは国民の所得向上と中間層人口の増大で、ＦＣ市場がさらに拡大する見通しだ。飲食業界のほかにもヘルスケア、教育、育児、清掃、美容、娯楽、コンビニエンスストアなどＦＣの業種は幅広く、向こう数年間にわたり年平均20～30％で成長すると期待されている。

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