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【20年の10大ニュース】「コロナ禍」超え新たな成長へ

新型コロナウイルスが世界を襲い経済活動が停滞する中、ベトナムは水際対策をはじめとする厳しい封じ込め政策などが奏功し、累計の感染者は12月時点で約1,400人、死者は35人ほどに抑えることに成功した。2020年の経済成長率は2%台に減速する見通しだが、前年比でプラスを確保したことで、結果的に国際機関や投資家のベトナムの評価はさらに高まった。11月末には約3カ月ぶりとなる市中感染がホーチミン市で発覚したものの、迅速な対応を実施したことで、その後の市中感染は3人ほどにとどまる。
21年に焦点になりそうなのは、国際的な人の移動をどの程度許容していくかだ。ベトナム政府はPCR検査の精度をそれほど信頼しておらず、入国者には例外なく14日間の隔離を課している。「経済」と「衛生」のバランスをどのように捉え、これらの規制を緩める方向にかじを切っていくのか、投資誘致などの面から国内外の関心は高い。