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【有為転変】第121回 黒塗りの潜水艦文書(下)

前回、フランスのネイバル・グループ(旧DCNS)によるオーストラリア向け新型潜水艦の事業計画書で、当初約束していた国内造船大手ASCとの共同開発が、オーストラリア国防省に却下されていたという不可解な点について書いた。当然ながら国内の防衛産業にとっては、共同開発は願ってもない機会のはず。それが反故(ほご)とされ、黒塗りで伏せられた背後には、タブーとされる原子力が絡んでいると個人的に勘ぐっている。