アルカラ農業相はこのほど、今年のパライ(未脱穀米)生産について、目標の1,840万トンを達成できるとの見方を示した。26日付ビジネスミラーが伝えた。
同相は、ミンダナオ地方やビサヤ地方では今月初めに通過した台風24号(アジア名・ボーファ、比名・パブロ)の影響で農業被害が拡大したものの、パライの大半は既に収穫されていたため、大きな被害はなかったと説明。通年目標の達成に自信を示した。
また同相は、来年のパライの生産目標について、今年の目標を上回る約2,000万トンに設定する方針を表明。台風による被害を回避するため、現在4対6となっている乾期と雨期の生産比率を調整し、乾期の生産を拡大させる方針を示している。
アルカラ農業相は先に、来年末までにコメの完全自給を達成し、翌2014年に輸出開始を目指す考えを表明。ルソン島北部のマウンテンプロビンスで生産される長粒米などの米国向け輸出を計画しているほか、ジャポニカ米やハイブリッド米の輸出も目指すという。
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