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消費者マインド下落、企業信頼感との開き最大

ウエストパック・メルボルン研究所は10日までに、オーストラリアの8月の消費者マインドが81.2ポイントと、前月から3%下落したと発表した。2021年11月のピーク以降下落が続いており、累積の下落幅は22.9%に達した。一方で、企業景況感・信頼感は大幅に回復しており、消費者マインドとの乖離(かいり)は過去最大となっている。

消費者マインド指数は、個人の財政状態や景況感、出費状況などについての質問から割り出した経済指標。100ポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回り、100ポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。調査は約1,200人を対象に1~4日に行われた。

「今後12カ月の経済見通し」は前月比8%下落の73.9ポイント、「今後5年間の経済見通し」は1%下落の90.7ポイントとなった。

家計への信頼感では、「前年比の家計」は前月比0.1%上昇の72.1ポイント、「今後12カ月の家計見通し」は2.3%上昇の88.2ポイントとなった。

今後12カ月間の失業者数の増加見込みを示す失業予測指数は、前月比5.8%下落の103.4ポイントとなった。「住宅の買い時」は2.3%下落の78.2ポイント、住宅価格予想指数は7.5%下落の97.1ポイントだった。

ウエストパック銀行のエヴァンス主席エコノミストは、「消費者マインドは底を打ったように見えるが、住宅市場の全体的な信頼感が悪化し続ける中で、持続的な改善の兆しはない」との見方を示した。

■堅調な経済活動が企業信頼感支え

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が9日に発表した企業信頼感指数は7となり、前月から5ポイント急回復していた。同指数は、ゼロポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回っていることを示す。

コモンウェルス銀行(CBA)のシニアエコノミスト、アレン氏は、「消費者は経済に対し悲観的な見方を示しているが、経済活動は今のところ持ちこたえており、これが企業信頼感を支えているとみられる」と説明した。

一方で消費者マインドは家計消費に影響するもので、世界的に不確実性が高まりインフレが加速する中、需要減退は今後企業の展望に影を落とすことになるとみられる。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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