インドの自動車大手タタ・モーターズは30日、米フォード・モーターが西部グジャラート州サナンドに保有する工場の買収に向け、州政府と覚書を交わしたと発表した。工場の取得を通じて、向こう数年で需要が伸びる乗用車と電気自動車(EV)の増産に対応する狙いがある。
タタ自の電気自動車(EV)子会社タタ・パッセンジャー・エレクトリック・モビリティー(TPEML)、フォードのインド法人フォード・インディア、グジャラート州政府が同日に署名した。売買契約が正式に決まれば、タタはサナンド工場の土地や建物、設備、自動車生産に携わる従業員をフォードから引き継ぐ。買収後は年産能力30万~40万台の設備を導入する。
タタ自は発表文で「当社がサナンドで運営する既存工場はフォードの工場に近く、(フォードからタタへの)切り替えはスムーズに進む」と説明している。
フォード・インディアは、TPEMLから土地と建物を借り、パワートレインを製造する予定だ。
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