インドネシアのエネルギー・鉱物資源省は25日、パーム原油(CPO)を原料としたバイオガソリンを製造するパイロット工場を中ジャワ州クドゥスで稼働したと発表した。バンドン工科大学(ITB)との共同事業で、商業生産に向けた事業化調査や詳細設計に活用する。
バンドン工科大が開発したゼオライトベースの触媒を使い、工業用植物油(IVO)からバイオガソリンを生成する。アリフィン・エネ鉱相によると、パイロット工場の処理能力は日量1,000リットルで、オクタン価115(RON115)の高品位ガソリンを生産できる。パイロット工場で使用する原料は、バンドン工科大などが南スマトラ州ムシバニュアシン県に建設した工業用植物油のパイロット工場から供給される。
パイロット工場での事業化調査後、政府はムシバニュアシン県とリアウ州プララワン県に、日産能力が計238.5キロリットルのバイオガソリン工場を建設する計画だ。バイオガソリンの商業生産により石油燃料の輸入を減らすほか、輸出も視野に入れる。
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