ミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官が、国内での電力不足に対応するためLED(発光ダイオード)電球の利用による節電やバイオガスを用いた発電を奨励している。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが24日伝えた。
総司令官は23日、北中部マンダレー管区で地元の財界や宗教界の関係者に「一部の組織が電力問題を政治利用しており、国内で電力が不足している」と説明。「LED電球を使えば節電になるし、電気料金も節約できる」と語った。
総司令官の発言は、民主派が設立した「挙国一致政府(NUG)」を念頭に置いたもの。NUGは国軍の財源を絶つために電気料金の不払いを国民に呼び掛けている。
国軍統制下にある電力・エネルギー省は5日、国内にある発電所の稼働率が66%にとどまり、電力不足に対応するために朝夕の供給を抑えるとの方針を発表。電力需要がピークに達する時間帯の電力消費を抑えるよう国民に促している。
■退役軍人の福利厚生に注力
ミンアウンフライン総司令官は23日、マンダレーの退役軍人らとも面談。国軍系企業の収益を原資に、退役軍人と家族の福祉に力を入れる方針を強調した。国軍から住宅や雇用機会などの便宜を受ける退役軍人たちに対して「良心と宗教の教えに従い、子息たちを教育しなければならない」と語った。
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