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【農業通信】豪サイダー業界、日本市場をターゲットに

オーストラリアのサイダー(シードルとも呼ばれる)業界を代表するサイダーオーストラリア(豪州サイダー協会)が近く、日本市場を対象に輸出促進活動を行う。同業界が海外市場に向けて活動を行うのは今回が初めてで、ニューサウスウェールズ(NSW)州で農林水産業を管轄する第一次産業省(DPI)も支援を行う。【農業食品専門誌ウェルス編集部】

サイダーオーストラリアのエグゼクティブ・オフィサー、ジェイン・アンダーソン氏は、日本市場を最初の海外の開拓市場に選んだ理由として、同協会が3年前から国際的なワイン・スピリッツ情報企業IWSRと共同で行った海外市場分析の結果を挙げた。同氏は「日本の消費者は、一般的な飲料とは別に特徴がある飲み物を好む傾向がある」と指摘。特に素材や製法を厳選した「クラフトドリンク」に対する日本での人気の高まりに着目したという。その上で、オーストラリアの醸造所が生産する、品質が高く地方色豊かなサイダーが、日本の消費者の嗜好(しこう)に合致するという読みだ。同氏によると、オーストラリアのサイダーは、酒蔵によって風味が異なる日本酒のように、醸造所ごとの特色が色濃く出るという。

「醸造所ごとに風味が異なるクラフトサイダーは、日本酒と似ている」とアンダーソン氏

「醸造所ごとに風味が異なるクラフトサイダーは、日本酒と似ている」とアンダーソン氏

同氏はまた「日本市場でのサイダー消費量は今後5年で大幅に増加する可能性がある」とし、現在はフランス産や英国産、米国産がシェアを握る輸入サイダー市場でオーストラリア産の浸透を図るとした。

■他の飲料よりも高成長

オーストラリアの酒販店でのサイダーの年間売上高は約5億豪ドル(約423億円)で、昨年は対前年比で10%増加した。ほかのアルコール飲料の伸び率を約13%上回る成長率だという。同協会によると輸出も急増しており輸出高は年間約2,800万豪ドルだ。

生産地域はすべての州にまたがるが、全体の3分の1はリンゴの主要生産地でもあるビクトリア州。オーストラリアのサイダーの70%はリンゴを原料とし、13%が西洋ナシ、残りはサクランボなどから製造される。

オーストラリアの消費者の間でも、「天然の原材料だけで製造した、生産者の顔が見えるサイダーが好まれる傾向にある」(アンダーソン氏)という。

■輸出倍増を目指す

サイダーオーストラリアは今回、日本市場向け販促活動の第一歩として、DPIの支援を受け両国をオンラインで結び、業界セミナーを実施する。日本向けにカスタマイズした内容で、業界の最新情報の提供や試飲会を行うという。

同協会は今回の販促活動に関し、日本への輸出会社数を現在の5~10社から倍に増やしたいとしている。

※セミナーの参加登録はこちらから:<https://www.dpi.nsw.gov.au/agriculture/export-and-investment/cider-seminar-japan


関連国・地域: オーストラリア日本
関連業種: 食品・飲料農林・水産マクロ・統計・その他経済

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