《安全》クラスター拡大、感染者316人に

カンボジアの首都プノンペンで発生した新型コロナウイルス感染症のクラスター（感染者集団）で、２月28日に新たに14人の陽性が明らかになった。これにより、同クラスターに関連する感染者は316人に拡大した。クメール・タイムズ（電子版）が３月１日伝えた。

新たに確認された感染者は、13人が中国人、１人がカンボジア人。プノンペンのクラスターは２月20日に明らかになった。ダイヤモンドアイランドのクラブハウス「Ｎ８」が発生源とされ、プノンペン首都圏ではこれまでに80カ所近くの施設が封鎖された。

首都のクラスター発生に絡み、南部シアヌークビル州でも施設の閉鎖が相次いでいる。同州はプノンペンのクラスターで感染した疑いのある中国人女性２人が滞在したホテルを皮切りに、計20の施設を封鎖。２月28日までに、８人の感染が確認された。州当局は感染の拡大を受け、当面は同州を訪れないようフェイスブックで呼び掛けている。

２月28日には、21日にアフリカでの国連平和維持活動（ＰＫＯ）から帰国した30代のカンボジア人４人と、26日にシンガポール経由で入国したインドネシア人（29）の感染も発表された。

カンボジアの累計感染者数は、同日時点で820人。これまでに477人が回復している。