シンガポールの配車・料理宅配大手グラブは25日、年内に国内の従業員を350人増員すると明らかにした。東南アジアでの金融事業、シンガポールでのデジタル銀行事業、中小零細企業のデジタル化支援事業などを強化する。
増員を検討しているのは、人工知能(AI)、サイバーセキュリティー、データサイエンス、ソフトウエアエンジニアリング、製品管理・設計などの分野の人材。同社のプラットフォームを利用する加盟店向けのサービスを拡充するほか、イノベーション(技術革新)を推進する考えだ。金融、法務、広報、新規事業開発などの人員も増強する。
グラブは同日、シンガポール情報通信メディア開発庁(IMDA)と、省庁横断型デジタル産業推進機関のデジタル産業シンガポール(DISG)と覚書を締結。技術者人材の育成と研究開発(R&D)能力の拡充を通じ、シンガポールのテック分野のエコシステム(ビジネス生態系)構築を支援することで合意した。
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