富士フイルムは25日、新興国で健康診断サービス事業に参入すると発表した。第1弾として2月4日に、インド南部ベンガルール(バンガロール)に主にがん検診を行う健診センターを開業。現地で増加を見込むがん検診、生活習慣病検査の需要を取り込む。
健診センターの名称は「NURA(ニューラ)」。インド企業ドクター・カッティーズ・ヘルスケアとの合弁で2019年に設立した現地法人、富士フイルムDKHが運営を担う。合弁会社の資本金や出資比率は非開示。健診センターには、富士フイルム製の放射線画像診断装置、体外診断機器、内視鏡システムなどを導入した。
富士フイルムは、インドの他地域や、インドネシア、ベトナムといった東南アジアの国々、中東・アフリカ諸国で同様の施設を増やしていく計画だ。広報担当者はNNAに対して、「インドはがんの罹患(りかん)者が増加していること、人口が多いことから需要が大きいとみて、1カ所目の設置場所に選んだ。長期的には新興国で100カ所の展開を目指している」とコメントした。
富士フイルムはインドではこのほか、現地法人の富士フイルム・インディアを通じて医療機器やデジタルカメラなどの販売を行っている。
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