新型コロナウイルス感染者への差別や偏見は、インドネシアでもみられる。コロナに感染した友人は、陽性と判明した時、保健所や町内会長にも連絡した。普段は病気の時にはご近所同士で助け合って食べ物を差し入れるのに、隣人から家の前を通ることすら避けられてしまった。回復した後も、本人はおろか、家族も2カ月にわたって避けられ、差別を受けた。
陽性だと分かっても報告しない人も出てきている。差別を受けたくないし、感染者と報告すれば何かとわずらわしいというのが言い分だ。政府への報告がなされなければ、正確な感染経路を追うこともできない。コロナ感染者への差別は、非常に危険である。
累計感染者数は80万人を超えている。政府は感染予防策の周知だけではなく、コロナ感染者が差別ではなく、支援を受けられるように教育や情報提供を進めていくべきだ。(エ)
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