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【アジアで会う】Karinaさん モデル 第325回 世界を旅し、発信する「ノマドモデル」

かりな 奈良県生まれ。日本人の母と米国人の父親を持ち、高校時代は米国で過ごす。大阪の大学在学中からモデルとして雑誌やCMなどで幅広く活躍。大学を卒業した2017年から東京やインド、ベトナム、タイなどに滞在し、モデルの仕事を多数手がける。広告制作のほか、ブログ(https://nmdmodel.net)やインスタグラム(@karinadefa)、ツイッターなどを通じ、海外での生活、英語、美容といった各種の情報を発信している。

「ノマドモデル」。日本の大学在学中からモデルとして仕事をしていたカリナさんは、国外での仕事が増えるにつれ、自分をこう呼ぶようになった。「遊牧民」「放浪者」の意味を表す「ノマド」や、オフィス以外の場所で仕事をする「ノマドワーカー」といった言葉は日本でも定着しているが、「ノマドモデル」はカリナさんの造語。モデルとしての仕事を中心に据えつつ、世界を旅しながら広告の各種クリエーティブ制作やブロガーとしての情報発信などを手がける。そんな生活を送るうち、「ノマドモデルという言葉が、自然に頭に浮かんだ」と話す。

子どもの頃にモデルの経験があり、業界に飛び込んでいくことに抵抗はそれほどなかった。米国の高校に行くことや、モデルを仕事にしていくことについても母親は反対せず、背中を押してくれたという。大学を卒業した17年以降、東京を皮切りにインドのムンバイ、ベトナムのホーチミン市、タイのバンコクなどに、仕事に合わせて数カ月単位で滞在。「ホーチミン市は、私にとって都会すぎる」と笑い、今年10月からは「自然が多くて気に入った」というベトナム中部のダナン市をベースにしている。ホーチミン市とダナン市を行き来する日々で、ベトナムのファッションブランド「Mes Demoiselles」やホーチミン高島屋にも店舗を構える「Marc」などでモデルを務める。見知らぬ場所を訪れて生活することで、さまざまな刺激を受けて視野が広がり、自分が成長できる。そんな手応えを感じられることが、「ノマド」的なライフスタイルの魅力と話す。

事務所の勧めに応じて現地に数カ月滞在し、オーディションを受け、オファーを獲得したら現地で仕事をこなす。タイでは派手なメーク、インドはふっくらとした体形、日本はユニークなタイプが好まれるなど、「どういうタイプのモデルが求められているのか、現地に行ってみないとわからない」。ベトナムは、さまざまな意味で感覚が合うマーケットだった。ベトナムでは、ハーフでショートヘアの女の子を起用したいという話があったほか、小柄なモデルが好まれることも、身長167センチと業界では小柄な部類に入るカリナさんに追い風となった。以来、バンコクでの滞在を挟み、再びベトナムに戻っている。ベトナムは撮影の拘束時間が比較的短いことや、社会で活躍している女性が多いことも好きなポイントという。

■将来は商品開発も

「自分の時間を、より自由に使う」ため、18年8月には事務所を独立。「撮影現場のクリエーターの人たちの仕事を見ながら始めた」制作の仕事に加え、ブログやインスタグラムでの情報発信も手がけるようになった。被写体として撮影に参加するだけでなく、「見せ方」についても提案し、会員制交流サイト(SNS)でのPRも手がける。モデル業の川上から川下まで自分で手がけられることは、カリナさんの強みの一つになっている。制作の仕事に携わることで、「撮影に関わる『表と裏』を見ることができ、どれだけの時間と労力がかかっているのかがわかった」と語る。また、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大したことでモデルの仕事は完全に止まった際には、これらのスキルは大いに役立つことになった。

地場のファッションブランド「edini」のカット(本人提供)

地場のファッションブランド「edini」のカット(本人提供)

「一方的に情報を発信するだけでなく、人と人をつなぐことに貢献したい」。インフルエンサーとして、オンラインは重要な活躍の場。ブログでは、海外での生活や英語、美容を中心に、モデル業界の裏話や、プロが語る体形維持のコツ、コスメの情報などにファンは多い。50代の女性からもコメントがつくことがある。現在はYouTubeでの情報発信も開始しており、自分のブランディングを強化していく。各国で生活してきた経験を生かし、「将来的にはコスメの商品開発などにも携わりたい」と語る。制作、モデル、インフルエンサー、ブロガーなど、さまざまな顔を持つカリナさん。世界のさまざまな場所から「自分」を発信し、さらに活躍の場を広げていくことを目指している。(ベトナム版編集 小堀栄之)


関連国・地域: ベトナムインド日本
関連業種: メディア・娯楽

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