タイのビール大手シンハ・コーポレーションは、年末の書き入れ時に向けて新製品「レオ・ナンバー8」の販促を強化している。今年のタイのビール市場は前年並みもしくは微増になると予測した。プラチャーチャート・トゥラキットの最新号が報じた。
シンハは10月、販売が伸び悩んでいたラガービール「Uビール」の生産を停止し、主力の低価格ビール「レオ」の新製品「レオ・ナンバー8」を投入した。缶入り(490ミリリットル)と瓶入り(620ミリリットル)を中部や北部を中心に拡販する。
タイのビール市場は、新型コロナウイルス感染症が流行した上半期(1~6月)には落ち込んだものの、7月以降は持ち直して前年並みを確保できる見通しとなった。
■タイビバも新製品計画
ビール業界の情報筋によると、レオの競合ブランド「ビア・チャーン(ゾウ・ビール)」を販売するタイ・ビバレッジは、コーヒー風味のビールの新製品の開発も進めているもようだ。現時点では、レオ・ナンバー8にシェアを奪われないようパブやレストランなどで販路の取り込みを強化している。
タイ財務省物品税局によると、4~6月のビール税収入は、新型コロナの流行を受けた酒類の販売禁止措置などにより、前年同月比でそれぞれ13.0%、99.6%、99.2%のマイナスとなった。しかし、新型コロナが収束に向かった7月は反動で83.9%のプラスとなった。
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