野焼きでも始まったのかと映像を見ていたら、クリスマスツリーが燃えていた。商業施設内に飾られた装飾もきれいなその木は、数十秒間にわたり煙を上げ、完全に焼けて倒れた。不幸中の幸いか、外出・移動制限措置の影響で施設内に人は少なく、負傷者はいなかったようだ。
クリスマスを迎える12月に入り、どこの商業施設も昨年と遜色ない飾り付けが施され、年末の雰囲気を伝えている。例年のこの時期は人であふれかえるが、寂しそうにポツンと立つツリーにも趣がある。新型コロナウイルスだからこそ、人混みはなくとも、負けない力を示そうという意図があるのかもしれない。
そう考えると、燃えたツリーに対する感情も複雑になる。今年は「コロナ」の一言で一年が終わりそうだ。せめて、クリスマス期間だけでも、ブルーやグリーンの電飾が華やいでいてほしい。(内)
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