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オムニバス法、専門家「見切り発車」の面も

インドネシア国会が5日、雇用創出オムニバス法案を急きょ可決したことは「一定の評価はできるが、見切り発車という印象が強い」。同国の社会経済情勢に詳しい現地コンサルタント会社アジアコンサルト・アソシエーツの代表、バクティアル・アラム氏は6日、NNAの電話取材に対し、こう指摘した。新型コロナウイルスの感染拡大や労働組合の根強い反対もあり、一時は実現が危ぶまれたが、国内経済のリセッション(景気後退)入りが確実視される中、早く法案を成立させて心理的に備えたい政府の思惑が垣間見えるとの見方を示した。