セントラルリテール、事務用品ＣＯＬを買収

タイの流通大手セントラル・グループの小売事業統括会社セントラル・リテール・コーポレーション（ＣＲＣ）は15日、グループ企業で書籍・文房具販売店「Ｂ２Ｓ」、事務用品販売店「オフィスメート」を展開するシーオーエル（ＣＯＬ）を買収すると発表した。ＣＯＬを資本参加する傘下企業にすることで小売り事業の強化を図る。

タイ証券取引所（ＳＥＴ）への報告によると、ＣＲＣは14日の取締役会でＣＯＬ買収を決議した。子会社のＰＢＨＤを通じ、株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施し、ＣＯＬのＳＥＴ上場は廃止する。買付価格は１株19バーツ（約64円）を予定しており、全株主がＴＯＢに応じた場合、買付額は121億6,000万バーツになる。ＣＯＬの筆頭株主のホールドＣＯＬ（出資比率35.27％）、２位株主のウォラウート・オヌチャイ氏（9.00％）はＴＯＢに同意している。ＴＯＢ、上場廃止の手続きは2021年第１四半期（１～３月）に完了する見通し。

ＣＲＣとＣＯＬは、ともにセントラル・グループ創業家のチラティワット家が支配する企業だが、資本関係はない。ホールドＣＯＬは、セントラル・グループのトット最高経営責任者（ＣＥＯ）ら同家の３人が過半数以上の株式を保有している。