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総選挙、与党勝利も野党が議席上積み

シンガポール議会(一院制、定数93)の総選挙の投票が10日に行われ、翌日未明に結果が発表された。与党・人民行動党(PAP)は大方の予想通り勝利したが、議席数は改選前と同じ83議席。得票率は2015年の前回総選挙(定数89)から下げた。一方、野党・労働者党(WP)は15年の6議席から10議席に伸ばし、過去最大の議席数を獲得した。

総選挙では新型コロナ対策のため投票所で係員が有権者に消毒液を塗布した=10日、シンガポール東部(NNA撮影)

総選挙では新型コロナ対策のため投票所で係員が有権者に消毒液を塗布した=10日、シンガポール東部(NNA撮影)

今回の総選挙は、14小選挙区(SMC)と17グループ選挙区(GRC)から成る全31の選挙区で、約1,100カ所に投票所が設置された。新型コロナウイルスの流行下で行われたため、厳重な感染対策で投票手続きに時間を要した。

投票終了時刻は直前に、予定の午後8時から同10時に延長される異例の事態となった。最終的に有権者の95.6%に当たる253万5,565人が投票した。

PAPの得票率は、前回総選挙の69.9%から61.2%に低下。60.1%と過去最低だった11年の総選挙に近い水準となった。次期首相の最有力候補であるヘン・スイキャット副首相兼財務相は、東部イーストコーストGRC(定数5)で辛勝した。

WPは、新設された北東部センカンGRC(定数4)でPAPを破った。東部アルジュニードGRC(同5)や、ホーガンSMC(同1)でも議席を守った。全議席に占める割合は11%となり、1965年の建国以来、野党が初めて2桁に達した。

その他野党も善戦したが、議席の獲得はならなかった。PAPの元国会議員タン・チェンボク氏が昨年に設立した新野党・シンガポール前進党(PSP)は、同氏が立候補した西部ウエストコーストGRCで得票率が48%となり、僅差で敗れた。

新型コロナの影響で国内経済が悪化する中、政府のコロナ対策について国民の信任を問う総選挙となった。経済情勢が思わしくないため、雇用政策や消費税(GST)増税なども争点だった。

リー・シェンロン首相は11日未明、選挙結果を受けた会見で、「PAPの得票率は期待していたほど高くなかった。危機の中で国民が苦痛や不安を持ち、多様な意見を国会に反映してほしいという思いが今回の選挙結果につながった」と述べた。


関連国・地域: シンガポール
関連業種: 政治

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