イースタン、ベトナム風力発電所２カ所買収

タイの発電会社イースタン・パワー・グループ（旧イースタン・プリンティング）は22日、香港の孫会社ＥＰＶＮ・Ｗ１（ＨＫ）によるベトナムの風力発電所２カ所の買収について、取締役会で承認したと発表した。

タイ証券取引所（ＳＥＴ）への報告によると、ベトナムの個人・企業３者から風力発電所「フオン・リン３」「フオン・リン４」を取得する。取得額は各480万米ドル（約５億1,400万円）で計960万米ドル。支払いは５回に分け、今月18日に１回目を支払い、来年10月30日までに完了する予定。

発電所の出力は各３万キロワット（ｋＷ）。２カ所ともベトナム国営ベトナム電力グループ（ＥＶＮ）と20年間の電力販売契約を結んでおり、固定価格買い取り制度（ＦＩＴ）に基づく販売価格は１キロワット時（ｋＷｈ）当たり0.85米ドルとなる。

23日付クルンテープ・トゥラキットによると、イースタン・パワーは発電所２カ所の売上高が年間４億5,000万バーツ（約15億5,600万円）、経済的内部収益率（ＥＩＲＲ）が15％超と見込んでいる。発電事業と容器事業の拡大で、同社の今年の売上高は前年比30％増加する見通し。昨年の売上高は21億400万バーツだった。