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新型コロナ「第3波」を懸念、香港大教授

香港大学医学部微生物学科の袁国勇教授は5日、香港の新型コロナウイルスの感染確認者数が減少傾向にあるここ数日の状況について「楽観していない」と注意を呼び掛けた。中国本土で職場復帰、操業再開が進めば感染拡大の「第3波」が押し寄せる可能性があるためだ。6日付香港経済日報などが伝えた。

袁氏は5日にラジオ番組に出演した際、一日の感染確認者数がここ数日は30人以下に収まったことについて「1桁台になって、やっと一息つける状態だ。現時点では楽観できる状況ではない」とコメント。過去2週間にマスクを着用しない市民が増えるなど警戒感が緩んでいることも不安視し、政府当局による無症状患者へのウイルス検査が足りず、感染の連鎖を断ち切れていないと警鐘を鳴らした。感染者の行動追跡に時間がかかっていることも、ウイルス拡散の一因になると見ている。

袁氏はさらに、香港と隣接する広東省で最近、感染経路不明な事例が5件あったことに言及。欧米からの輸入事例の可能性が高く、新たな感染の波が起きていると解説した上で、香港では第2波の収束後、「本土の職場復帰・再開に伴い、本土を発信源に第3の波が起きる可能性が高い」と注意を喚起した。

新型コロナウイルスの震源地となった湖北省武漢から香港に戻った市民のうち、抗体があったのは3.8%に過ぎなかったとする追跡調査の結果も示し、効果的なワクチンができるか、抗体を持つ人が6~8割に達する集団免疫という状態ができない限り、ウイルスの終息は見込めないと述べた。

一方、官営メディアRTHKによると、公立病院を管轄する医院管理局(HA)の高拔陞(トニー・コー)最高経営責任者(CEO)は6日、香港の新規感染確認は域外に比べ多いとは言えないとしながらも、感染者急増に備え「万全な準備を進めている」と強調。仮に短期的に感染者が急増した場合、容体が安定もしくは医療的な処置が不要であれば、住宅地内にある隔離センターに搬送することを検討していくと語った。


関連国・地域: 中国香港
関連業種: 医療・医薬品社会・事件

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