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帰還労働者による感染急増を懸念、政府

新型コロナウイルス感染症の患者が10人(30日午前時点)見つかっているミャンマーで、近隣のタイなどで失職した大量のミャンマー人労働者が陸路で入国を続けている。タイ国境の東部カイン州(旧カレン州)ミャワディでは19日以降、政府が把握するだけで2万人以上が入国。ミン・トゥエ保健・スポーツ相は30日に出した声明で、「感染者が急激に増える恐れがある」と述べた。帰還労働者は隔離を義務付けられているが、徹底が難しく、施設も足りない状況だ。

隔離施設が足りず、郊外の森林で健康チェックをしながら日々を過ごす労働者と看護師ら=北東部シャン州(看護師のナン・ウィン・ピューさん提供)

隔離施設が足りず、郊外の森林で健康チェックをしながら日々を過ごす労働者と看護師ら=北東部シャン州(看護師のナン・ウィン・ピューさん提供)

ミャンマー政府は19日、国境を接する中国、インド、タイ、バングラデシュ、ラオスからの陸路を使った外国人の入国を停止した。ミャンマー人に限り、入国時に発熱などが見られないことを条件に受け入れている。

保健・スポーツ省の発表によると、タイからの最大の入境ゲートであるミャワディでは、19~28日までに2万3,000人余りが入国したことが確認された。一方、現地に住む国民民主連盟(NLD)所属の国会議員によると、21~25日だけで約3万1,000人の入国が把握されているといい、実際の入国者数は公式データを上回るとみられる。30日午前までに感染が確認された10人のうち、帰還労働者は1人だが、これから増える恐れがある。

保健・スポーツ省は、帰還労働者に対して出身地に戻った後、2週間の隔離を行うよう指導。各地では、修道院や教会などの宗教施設をはじめ学校、病院、ホテルなどを活用しており、最大都市ヤンゴンでは20カ所以上の隔離施設が設けられている。ただ、施設の数は十分ではなく、地方では市街地から離れた森林の中や、屋外の掘っ立て小屋で過ごさざるを得ないこともある。隔離施設から逃亡する帰国者もいるという。

検温などを行う医療関係者の数も足りておらず、ミャンマー医療協会(MMA)によれば、都市部では既に退職した医師や医療現場の経験者をボランティアとして急募。地場メディアの報道では、これまでに100人以上が検疫の支援活動などに参加している。

ミャンマーは地方の遠隔地に国内避難民(IDP)キャンプを抱えることから、感染を予防するための衛生状態の維持も課題だ。政府は世界保健機関(WHO)や先進国にも、支援を求めている。


関連国・地域: タイミャンマー
関連業種: 医療・医薬品雇用・労務社会・事件

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