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【アジアで会う】グローリーさん DEL48メンバー 第295回 ボリウッドの情熱、全身で表現(インド)

Glory(本名:クシ・デュア) 2003年8月生まれ、インド北部デリー出身。7歳からインドの伝統舞踊「カタック・ダンス」を習い始め、高校生ながら師範の資格を持つ。19年に、日本のアイドルグループ「AKB48」の姉妹グループとして結成された「DEL48」の初代メンバーに選出。グループを代表して昨年の大みそか、「第70回NHK紅白歌合戦」に出場した。スターを目指し、ダンスや歌のレッスンと学業を両立する日々を送っている。

昨年末の紅白歌合戦、その大胆で情熱的な表情とダンスは、AKB48や中国の「AKB48 Team SH」、タイの「BNK48」のメンバーとは一線を画していた。「王道アイドル風」ではないが、全身から放たれる「ほら、私を見て!」というシンプルなメッセージに、心がワクワクした。そのパフォーマンスに、くぎ付けになった視聴者も多かったのではないか。

■テレビの中のダンサーに魅了

実際の彼女はテレビ画面の中とは対照的で、はにかみ屋の印象を受けた。

幼い頃からカタック・ダンスの修業を積み、ごく自然に、芸能の道を目指すようになった。「テレビでカタック・ダンスを見て夢中になって、両親に習いたいとお願いした」という。踊り子が足首につける真ちゅうの鈴「グングル」や、師匠が弟子に口伝で受け継ぐという伝統芸能の理念に興味を引かれた。

つらいと思ったことはなかったのかと問うと、「子どもが伝統舞踊を習得するのは簡単ではないし、例えば高速で回転する振り付けを習得するのは大変だった。でも、情熱や興味を持って取り組んでいるときは、それが苦しいとか難しいとか、全然感じなくて」と答える。グル(お師匠さま)から教わった「手のあるところに目は向かい、目のあるところに心は向かう。心が行き着く場所に内なる感情の表現があり、感情のある場所で観衆の感動は呼び起こされる」という言葉に、いつも励まされた。

カタック・ダンスをきっかけとして、ダンスやパフォーマンスをもっともっと、探求してみたくなった。

■「熱狂」伝えるグループに

DEL48のオーディションは、インスタグラムで偶然見つけた。「パフォーマーになるためのチャンスだ」と感じ、応募を決めたという。約2万人の応募者の中からメンバーに選ばれたときは「天にも昇る心地だった」と、顔をほころばせる。

昨年12月から週3~4日間、平日は3時間、週末は5時間のレッスンに、メンバーとともに励む。レッスンの内容はAKBの楽曲やポップス、ボリウッドの歌にダンス、マナーやメイクといった身だしなみまでと幅広い。学業との両立は「難しくない」と言い切る。

紅白歌合戦への参加は、DEL48の進むべき道を深く意識することにつながった。グループの活動を通じて伝えたいことを聞くと、「私たちがほかの48グループとはまったく違うことを、まず知ってほしい」と話す。「DEL48は(キュートというよりは)クール。ボリウッド・テイストで、エネルギーや情熱、私たちの中にある全てを、全身で表現するグループなの。そのありのままの『熱』を、見る人に愛してもらいたい」

■「16歳であること」が楽しい

DEL48の活動の先には、歌って踊り、演技もこなす「コンプリート・パフォーマー」の夢を見据える。あこがれは、1990年代にインド全土を魅了したボリウッド女優、マドゥリ・ディクシットだ。ディクシット氏のような「誰にもマネできないエネルギーに満ちあふれた踊り方と表現方法」を、自身も確立したいと願う。

いま、一番楽しいことは?という質問には、「16歳であること」と答える。「16歳という年齢は一つのステージを終えて、別のステージに進む年頃だと思う。同年代の多くの人たちは、(将来をどうしていくかといった問題に)悩んだり不安を感じたりしているから。でも、私はそうじゃない。家族、特にお母さんはいつだって私のやりたいことを尊重してくれて、そのおかげで今の私がある。ゴール(夢)に向かって一直線に走る16歳の今が、とても楽しい」

DEL48のプロデュースと運営を担うYKBK48エンターテインメントは、今年春頃のグループのデビューに向けて準備を進めている。イベントやテレビで彼女のパフォーマンスを観られる日が、今から待ち遠しい。(インド版編集・天野友紀子)


関連国・地域: インド
関連業種: 社会・事件

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