オーストラリアの小売企業は、毎年約20億豪ドル(約1,510億円)分の余剰在庫の一部を、メーカーに返品せず、チャリティー団体のグッド360に寄付しているという。グッド360によると、今年のクリスマスシーズンで小売企業による在庫の寄付は、160万個、約2,000万豪ドル分に上っている。去年の寄付商品の総額700万豪ドルを大きく上回った。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
グッド360によると、今年のクリスマスシーズンはおもちゃや、化粧品、書籍や衣服が寄付された。おもちゃ小売りのムーストイズは、約190万豪ドル分の商品を寄付した。仏化粧品会社のオーストラリア法人、ロレアル・オーストラリアは、5万個のプレゼントに必要な化粧品を寄付し、グッド360を通して、女性専用リハビリ施設などに寄付した。
オーストラリアのレジャー用品販売スーパー・リテール・グループの前最高経営責任者で、今年からグッド360の取締役に就任したピーター・バートル氏は、2025年までに寄付される商品の総額を10億豪ドルに持っていくため、小売企業などにチャリティーへの参加を求めている。
グッド360は2015年に創設され、小売企業から寄付された商品を、1,300ものチャリティー団体やリハビリ施設、学校などに再配布している。また余剰在庫を持て余している小売企業と、寄付を求めている団体をつなげるオンラインポータルサイトも運営している。
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