フィリピンのニッケル生産大手グローバル・フェロニッケル・ホールディングス(GFNI)は20日、中国鉄鋼大手・宝鋼集団の完全子会社である宝鋼資源と、ニッケル鉱100万湿トン(WMT)を供給する契約を交わしたと発表した。マニラタイムズなどが伝えた。
期間は1年で、傘下の事業会社プラチナ・グループ・メタルズ(PGMC)が契約を締結した。GFNIは複数の中国国有企業にニッケル鉱を供給している。
供給の内訳は「低グレードが50%、中・高グレードが50%」で、供給源は北スリガオ州でのPGMCのプロジェクト。引き渡しは乾期が始まる来年4月に開始し、価格は来年の主要市場価格に基づき決定する。
GFNIは、フィリピン第2位のニッケル鉱生産者で、世界最大のラテライト輸出企業。北スリガオ州とパラワン州に、ラテライト型ニッケル鉱床を計2カ所所有している。
GFNIの2019年1~9月期決算は、純利益が前年同期比35%増の8億500万ペソ(約17億円)、売上高は5.4%増の47億9,000万ペソだった。ニッケルの平均価格が上昇したことが全体を押し上げた。
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