みずほ銀が予算セミナー「投資誘致に力点」
マレーシアみずほ銀行は16日、クアラルンプール近郊で2020年度マレーシア政府予算セミナーを開催した。4部構成で、予算案のほか、関連する税制改正案や通貨リンギ相場の見通し、米中貿易摩擦による各国・地域への影響などを解説した。予算案で20年の経済成長率が4.8%と予測され、本年見通しを上回ったことについて、「強気ではあるが、米中対立の恩恵や投資優遇策による海外直接投資(FDI)の拡大を見込んだ」と分析。日系企業の関心が高い米中貿易摩擦がマレーシア経済に与える影響については、「米中の輸出を代替するプラスの効果があるものの、現状、中国に代わっての対米輸出はマイナスの影響が先行している」と指摘した。