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三谷産業、ハノイで人材カンファレンス開催

三谷産業(金沢市)は11日、ベトナムのハノイで人材育成について議論する「オレオ(Aureole)カンファレンス2019」を開催した。15年から毎年ホーチミン市とハノイで交互に開催しており、5回目となった今年のテーマは「コア人材の育成」。日越が共通して抱える高度産業人材の育成について、講演や意見交換が実施された。

「コア人材の育成」に関するパネルディスカッションを実施。写真は左から、人材サービス「スール」の深澤祐馬社長、FPTソフトウェアのダン氏、FCVの渡辺社長、小杉特任教授=11日、ハノイ

「コア人材の育成」に関するパネルディスカッションを実施。写真は左から、人材サービス「スール」の深澤祐馬社長、FPTソフトウェアのダン氏、FCVの渡辺社長、小杉特任教授=11日、ハノイ

「Aureole」は三谷産業のベトナムでのグループ名で、フランス語で「栄光」を意味する。同カンファレンスには、日越の企業および大学関係者ら、過去最大の200人余りが参加した。

今年で5回目となった「オレオカンファレンス」で、あいさつする三谷社長=11日、ハノイ

今年で5回目となった「オレオカンファレンス」で、あいさつする三谷社長=11日、ハノイ

三谷忠照社長は冒頭のあいさつで、近年の日本企業においては「ベトナム人、日本人双方のマネジメント層、中核人材が手を取り合って経営する時代が到来している」と述べ、その中で「日本企業はベトナムを『単なる労働力』としてではなく『技術者マインドの継承』に力を注いでいる。高度産業人材の育成は、双方にとって最重要課題の一つである」との認識を示した。

また、「日本企業が海外から撤退する最大の理由は、コスト問題ではなく技術者の質」とし、毎回のカンファレンスで、人材育成に焦点を当てて議論してきたこの会の趣旨を説明。過去4回の議論を振り返り、現場の活性化には組織の中で中核的な役割を担う「コア人材の育成」が重要であるとし、具体策について議論する今回のテーマを提唱した。

カンファレンスでは、慶應義塾大学理工学研究科の特任教授、小杉俊哉氏(THS経営組織研究所)が講演。現地のコア人材が欲しい日本企業にとって、「管理者が育たないから任せられない」のか「任せないから育たない」のか、という議論は昔からあるが、さまざまな理論や企業による実践の結論として、「任せるから育つ」という図式が浮かび上がっていると紹介。人材は流動化するという前提の下での、「信頼」の構築やエンパワーメント(部下を支援しながら権限を付与すること)の重要性を説いた。

■FPTとFCVが事例を紹介

現場を代表し、ベトナムIT最大手FPT傘下のFPTソフトウェア人事部長のファン・マン・ダン氏と、富士通コンピュータ・プロダクツ・オブ・ベトナム(FCV)の渡辺伸寿社長が登壇。FPTは、同社が導入しているスキル評価システムと連動した学習プラットフォームや、エンゲージメントを高めるツールを紹介した。

FCVは、創業期から現在までに実践してきたコア人材への取り組みと課題を共有した。渡辺社長は、直面するコア人材候補の流出防止へのアプローチとして同社が進める評価制度の見直しなどについても言及した。このほか、講師などを交えたパネルディスカッションや、交流会が実施された。

三谷産業は1928年の創業。94年にベトナムに進出し、今年で25周年を迎えている。ベトナム事業を同社のものづくりの拠点とし、国内に7社を設立、15拠点・約2,300人の現地従業員を有する。連結売上高857億円のうち、ベトナム関連事業は208億円(2018年実績)。


関連国・地域: ベトナム日本
関連業種: マクロ・統計・その他経済雇用・労務社会・事件

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