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【アジアを走れ、次世代モビリティー】溶ける二輪・四輪の境界

「100年に1度の変革期」にあると言われる自動車産業。メンテナンスの手間が少ない電気自動車(EV)、トラック運転手不足や過疎地の交通弱者の「ラストワンマイル」を救う自動運転、配車・カーシェアによって自動車は所有から共有へと、「自動車」という言葉の意味が変わりつつある。2030年頃の人々のモビリティー(移動)はどうなっているのだろうか。乗用車のほとんどがEVになったり、歩行者と自転車が混在する住宅街を全自動運転車が走ったり、アジア大都市の渋滞が解消したり─ということはなさそうだ。しかし次の100年、いや10年後に向けた自動車産業やモビリティーの価値観を変える萌芽(ほうが)や挑戦は、既にアジアや世界各地で起こりつつある。各地の様子を追ってみた。(文・写真=NNA東京編集部 遠藤堂太)