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パーム油の対印輸出、マレーシアが上回る

約13億の人口を抱える巨大な食用油市場、インドに対するパーム油の輸出量で、世界最大のパーム油生産国インドネシアは、第2位のマレーシアに追い越された。インドとマレーシアが締結した包括的経済協力協定(CECA)によって、マレーシア産のパーム油には関税が低く抑えられているためだ。このままではマレーシアにますます水をあけられる可能性があり、インドネシアは巻き返しに必死だが、インドとの交渉は進展していない。ジャカルタ・ポスト(電子版)が22日に伝えた。

インド当局によると、上半期(1~6月)のマレーシア産パーム油の輸入量は214万トンで昨年通年の208万トンを既に上回った。これに対し、インドネシア産は213万トン。昨年通年の輸入量592万トンの約3分の1だった。

インドのパーム油の年間消費量は950万トン以上。森林破壊の元凶として2030年までにパーム油の使用を段階的に廃止することを打ち出している欧州連合(EU)に代わる有望な市場として、インドはパーム油の二大生産国にとって垂涎(すいぜん)の的となっている。

しかし、インドとマレーシアが11年に締結したCECAによって、マレーシアは他国に比べ低い関税でインドに輸出できている。マレーシア産パーム油精油の関税は45%。インド政府は1月、関税率を見直したものの、それでもインドネシアの50%とでは差がある。インドネシア・パーム油業界連盟(GAPKI)によると、インドネシアの18年のパーム油輸出量は3,200万トンと前年の3,100万トンからわずかに増加したものの、対インド輸出は前年の760万トンから13%減の670万トンに落ち込んだ。

インドネシア政府は関税をめぐりインドと交渉を継続してはいる。シドハルト駐インド大使は「最近も、関税の引き下げを要請した。両国の貿易相が特恵貿易協定の締結についても協議している」と述べたが、大きな進展はみられない。

インドの調査コンサルタント会社アグリウオッチのディパンカル氏は「インドとインドネシアは関税構造をめぐってまだ対立がある」と指摘。「インドネシアはインドが要求している綿や砂糖に対して市場を開放すべきではないか」と提言している。


関連国・地域: マレーシアインドネシアインド
関連業種: 食品・飲料農林・水産マクロ・統計・その他経済政治

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