米金融大手ゴールドマン・サックス(GS)はこのほど、台湾の2019年の域内総生産(GDP)成長率を前年比2.3%と予測した。従来の2.4%から下方修正した形。米中貿易摩擦が一定の悪影響を及ぼすものの、米国向けの輸出増加が一部を相殺するとみている。16日付経済日報などが伝えた。
GSは、「米国は中国からの輸入を減らすと同時に、台湾からの輸入を増やすとみられ、台湾は貿易摩擦による打撃を一部吸収する」と指摘し、小幅な下方修正にとどめたと説明した。20年の成長率予測は従来から0.2ポイント引き下げて2.2%に設定した。
GSは、韓国の今年の成長率予測を従来の2.2%から1.9%、シンガポールを1.1%から0.4%、香港を1.5%から0.2%にそれぞれ下方修正した。台湾を含む4カ国・地域は世界経済と密接な関係を持つ経済体で、貿易摩擦による世界経済の成長鈍化が影響すると指摘した。
中国からの生産拠点の移転に関しては、「ベトナムなど中国と陸路でつながる国に恩恵が広がる」との見方を示した。
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