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ドイツ港湾大手が物流拠点、ベラルーシの中国団地に

欧州最大の内陸港で、中国と欧州間の鉄道貨物輸送「中欧班列」の終着駅の一つとなっているドイツのデュイスポート(デュイスブルグ港)社が、ベラルーシの首都ミンスク近郊の中国系の「グレート・ストーン工業団地」に国際物流ターミナルを建設する。デュイスポートのエリッヒ・シュターケ会長兼最高経営責任者(CEO)らは2日、同工業団地に物流拠点・合弁法人開設に向けた覚書を交わした。

物流拠点開設に向けた覚書を交わしたシュターケ・デュイスブルク港会長(左から2人目)=2日、ベラルーシ首都ミンスク近郊(NNA撮影)

物流拠点開設に向けた覚書を交わしたシュターケ・デュイスブルク港会長(左から2人目)=2日、ベラルーシ首都ミンスク近郊(NNA撮影)

中国の巨大経済圏構想「一帯一路」事業の一環として首都ミンスク近郊に建設された同団地で2日開催された一帯一路フォーラムで、デュイスポートのほか、ベラルーシ国鉄、スイス複合物流のフーパック(Hupac)インターナショナル、中国の招商局の子会社の4社が覚書を交わした。同工業団地に鉄道は走っていないが、数年内に線路が敷設される見通し。鉄道やトラックなど複合輸送の物流拠点を構築する。

旧ソ連のベラルーシは東にロシア、西に欧州連合(EU)加盟国のポーランドに接しており、ポーランド国境では軌道幅変更を理由とした積み替えが行われている中欧班列の要衝国だ。シュターケ氏はプレゼンテーションで、「グレート・ストーン工業団地の計画を聞いた時、(製造拠点以上に)物流ハブとして活用できるメリットがある」と考えたことを明らかにした。東西に結ぶだけではなく、バルト3国やフィンランドからギリシャまで欧州を南北につなぐ結節点であり、EUにとっても同工業団地の存在はメリットがあるとの見方を示した。

デュイスブルク港でも中欧班列の取扱いが増えているが、シュターケ氏はNNAに対し、同港での取り扱い能力には問題はないとの見方を示した。

約5億米ドル(約540億円)が投じられるグレート・ストーン工業団地の第一期分は昨年までにインフラがほぼ完成。製造やオフショア開発などで中国の華為技術(ファーウェイ)をはじめ55社が入居または入居を決定しており、入居企業の投資契約額は10億米ドル以上。半数以上は中国企業が占める。日本企業の進出はないが、同団地の広報担当者は「日本企業も進出を検討してほしい。どこの国にも開かれている」と話す。(遠藤堂太)


関連国・地域: 中国日本欧州
関連業種: 建設・不動産運輸マクロ・統計・その他経済

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