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再生エネ急増、電力網システムに過負荷

オーストラリアで、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの増加により、電力網システムが圧迫されている。オーストラリアのエネルギー市場の管理・運営を担うエネルギー市場オペレーター(AEMO)は電力網保護のため、ニューサウスウェールズ(NSW)州ブロークンヒル付近にあるシルバートン風力発電所の発電能力を、最大8分の3程度削減する計画だ。16日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューなどが伝えた。

シルバートン風力発電所を所有するエネルギー大手AGLエナジーによると、同発電所からの発電量は日中45メガワット(MW)に制限されるという。ほかにも、電力網保護のため、ブロークンヒルの太陽光発電所では1,000万~2,000万豪ドル(約8億~16億円)規模の同期コンデンサーを導入する必要があったといい、南オーストラリア(SA)州の送電会社エレクトラネットは、3基の同期コンデンサー導入に8,000万豪ドルを費やしていた。

NSW州とSA州では特に、風力・太陽光発電産業が急成長しており、電力網の過密地帯になっているとみられる。電力会社トランスグリッドの広報担当者は、電力網に負荷を与えずに再生可能エネルギーへの転換を行うためには、規制変更が必要との見方を示している。

AEMOは、負荷削減のための短期的な解決策として、新しい風力・太陽光発電プロジェクトに対し高価な機器を導入するよう要求。長期的には、コストが10億豪ドル以上に上ると見積もられている、州間の高圧連絡管の導入を計画しており、現在厳格な投資承認プロセスを進めているところだとした。

屋上に設置される家庭や中小企業向けの小規模太陽光パネルからの発電は、1~3月期に480MWとなり前期比で46%増加。今年の発電量は2,000MWを超え、昨年の記録的な水準である1,580MWを上回ると予測されている。AEMOの試算によると、2025年までに4分の1の変電所で、太陽光発電による電力量が飽和状態であることを示すしきい値40%に達するとみられる。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 電力・ガス・水道

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