中国など海外工場に送金するお金が、円の為替相場が安くなったせいで高くつく。手持ちの日本円が目減りすることになるが、「減った分のワタシたちのお金、誰が取りましたか?」──。そんな中国人妻の素朴な疑問に答えることから始まるストーリーは、お金とは何か、経済成長とは何かなどの経済の本質を問い直すことにつながっていく。100万部近くを売り上げるベストセラー『中国嫁日記』の著者、井上純一氏がこのほど、初めて経済を語るマンガ『キミのお金はどこに消えるのか』を出版した。なぜ今、経済マンガを描くことになったのかを井上氏に聞いた。(取材・文=吉沢健一、写真=須賀毅)