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国立大、筋肉回復の磁気装置開発

シンガポール国立大学(NUS)はこのほど、同大の研究チームが筋肉の衰えを回復させる磁気装置の開発に成功したと発表した。臨床試験で効果が確認されており、来年にも商用化する予定。

「MRegen」と命名された同装置は、NUS傘下の研究所バイオメディカル・インスティテュート・フォー・グローバル・ヘルスリサーチ・アンド・テクノロジー(BIGHEART)のフランコ・オブレゴン准教授が率いる12人のチームが開発した。MRI装置に似た小型の装置に片足を入れると、特殊な磁気特性が筋肉を刺激し、筋収縮の際に分泌される若返りホルモンと呼ばれるマイオカインが分泌されて、運動している時と同じように筋細胞の代謝活動が促進される。マイオカインが分泌されると、筋肉回復だけでなく血行促進、骨の成長、脂肪燃焼といった効果も期待できる。

2015年から17年にかけて実施した臨床試験では、膝前十字靱帯の手術を受けた患者が4週間にわたり、通常のリハビリに加えて週1回、同装置を10分間使いながら治療を受けたところ、骨密度が高まり、筋肉の退化が抑えられた。リハビリ治療だけを受けた患者に比べて、1カ月早く筋肉が通常の大きさ、強さに戻ったという。

同機器の価格は1万~3万Sドル(約81万~243万円)。患者の負担は10分間の治療で10~20Sドルとなる見込みだ。

研究チームは「MRegen」の特許を出願中。商用化に向けて「クォンタムTX」という会社を創業した。来年には高齢者施設での利用を開始する計画だ。

シンガポール国立大学(NUS)は筋肉の衰えを回復させる磁気装置を開発した(NUS提供)

シンガポール国立大学(NUS)は筋肉の衰えを回復させる磁気装置を開発した(NUS提供)


関連国・地域: シンガポール
関連業種: 医療・医薬品

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