シンガポールとインド。最初に訪れてから40年近くたったいま、変わらないところを探すのがむずかしい小国と、変わったところを探すのがむずかしい大国になった。
シンガポールは見た目に大きく変わったが、裏手に一歩入ってトイレなどを借用すると、そこには昔ながらのたたずまいがある。いくら年月がたっても、人間は変わらないなあ。かえって、ちょっと安心する。
インドネシアはどうだろう。変わったようで変わらない街並みと人いきれ。この国は隣のエリート島国を目指すのか、それともあの悠久の大国のような歩みをするのか。2億6千万人の客を乗せたインドネシア丸はどちらにかじを取るのだろう。
忙しいは、心が亡くなると書く。だから、もうちょっと、ゆっくり歩こうよ。そう思うが、物欲に目覚めた庶民は駆け足だ。この国の将来像を勝手に想像しては、ため息をつく。(昭)
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