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【最強のアジア不動産】ニーズをつかめ アジアの人々が住まいに求めるもの

多くの人々にとって、住宅は人生で最大の買い物であり、人生設計に欠かすことのできない要素だ。所得向上に伴い、住宅を購入する層が増えた東南アジアの人々は分譲マンションの購入に当たって、何を優先して物件を選ぶのだろうか。東南アジアでも特に分譲マンション市場が活気を帯びているタイとベトナムで、最近物件を購入した人々の声を拾った。

東南アジアに持つネットワークを軸に戦略コンサルティングや市場調査を手掛けるDI Asia(※)とNNAがタイとベトナムで行った個別ヒアリングによると、分譲マンションを選ぶ際の条件として、通勤や日常の買い物に便利な立地とコストパフォーマンスを挙げる人が目立った。ただし、タイの首都バンコクとベトナムの最大都市ホーチミン市では、人気物件にも明らかな違いがみられる。例えば、高架鉄道(BTS)などの公共交通の整備が進んだバンコクでは、移動に便利な駅に近い物件の人気が高い。これに対し、日常の移動はモーターバイクが主流のホーチミン市では、オフィスや商業施設が一体的に整備された職住一体型の地区の物件が好まれる傾向がある。

日本不動産研究所によると、ホーチミン市では、デベロッパーのブランド力が販売を大きく左右する。未完成物件の売買に関するトラブルが多発していたベトナムでは、2015年に「不動産事業法」が改正され、購入者保護の制度が導入されたものの、デベロッパーによって、法令順守の状況や建設工事が計画通りに進むかなどには差がある。そうしたリスクを回避するため、信用力の高い大手デベロッパーによる物件を選ぶ消費者が多いという。

また、バンコクでは一般的に眺望の良い高層階の人気が高いのに対し、ホーチミン市では高層階を避ける傾向がある。これは、ベトナムでは防災設備に対する信頼度が低く、火災が発生した際、高層階に取り残されることを懸念する人が多いためと考えられている。

※協力:DI Asia <https://dreamincubator.asia

■チャン・タイ・ハーさん(ベトナム人女性)(30歳)

職業:米系市場調査会社 シニア・マネジャー

家族構成:夫、息子1人、両親、叔父

立地:ホーチミン市2区

マンション名:ビンホームズ ランドマード

間取り/専有面積:115平方メートル(バルコニー含む)

コメント:自分の収入に見合った手ごろな価格が購入の決め手。マンション近くに大きな公園があるのが気に入っている。

■バオ・アンさん(仮名、ベトナム人男性)(29歳)

職業:ホワイトカラー

家族構成:妻、息子1人、妹

立地:ホーチミン市ビンタン区

マンション名:─

間取り/専有面積:52平方メートル

コメント:2年前に購入。毎日の通勤を考慮し、立地を最優先に物件を決めた。購入予算を10万米ドルを上限としたことから、選択肢はそれほど多くはなかった。

■デービッド・グエンさん(ベトナム人男性)(47歳)

職業:化粧品会社勤務

家族構成:単身

立地:ホーチミン市7区

マンション名:スカイライン・アパートメント

間取り/専有面積:3ベッドルーム/70平方メートル

コメント:仕事のストレスをいやせる静かな住環境や適度な価格で購入を決めた。

■ドウック・アインさん(仮名、ベトナム人男性)(30歳)

職業:ホワイトカラー

家族構成:妹

立地:ホーチミン市7区

マンション名:─

間取り/専有面積:72平方メートル

コメント:結婚はしていないが、安定した生活のために分譲マンションの購入を決めた。結婚したら新たに家を購入するつもり。

■ティエン・バオさん(仮名、ベトナム人男性)(30歳)

職業:ホワイトカラー

家族構成:妻、娘1人、義母

立地:ホーチミン市ビンタン区

マンション名:─

間取り/専有面積:88平方メートル

コメント:7歳の娘の生活や教育環境を優先的な条件にマンションを決めた。個人的にはマンションを購入するよりも賃貸の方が柔軟な生活設計ができると考えている。

※特集「最強のアジア不動産」は、アジア経済を観るNNAのフリー媒体「NNAカンパサール」2018年10月号<http://www.nna.jp/nnakanpasar/>から転載しています。


関連国・地域: タイベトナム日本
関連業種: 建設・不動産社会・事件

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