ＴＶダイレクト、ニュースチャンネル買収

タイのテレビ通販最大手ＴＶダイレクトは24日、デジタルテレビのニュースチャンネル「スプリング・ニュース」（チャンネル19）を運営するスプリング・ニュース・テレビジョンを買収すると発表した。

ニュースネットワーク・コーポレーション子会社のスプリング・ニュース・コーポレーションからスプリング・ニュース・テレビジョンの株式90.1％を約９億4,900万バーツ（約33億円）で取得する。年内に手続きを完了する方針。買収資金は自己資金４億バーツと金融機関からの借り入れで調達する。

ＴＶダイレクトのソンポン最高経営責任者（ＣＥＯ）は、赤字続きのスプリング・ニュースの黒字化には「６～７年かかる」との見通しを示した上で、スプリング・ニュースのチャンネルとテレビ通販のシナジー効果を高める方針を示した。ＴＶダイレクトの売上高の５％はスプリング・ニュースで放映している通販番組での製品販売からとなっており、今後は来年に10％、2020年に15％と段階的に引き上げていく。「ニュース番組であることを考慮し、国内の中小企業が販売する高品質な製品を取り扱い、中小企業を支援したい」と話した。

ＴＶダイレクトは今年の売上高目標を前年比17％増の39億9,000万バーツに設定している。

スプリング・ニュースの買収を発表したＴＶダイレクトのソンポンＣＥＯ（右）＝24日、バンコク（ＮＮＡ撮影）