豪資源輸出、向こう5年間に1兆$へ増加

コモディティー価格の安定を受け、オーストラリアの資源輸出が向こう5年間で1兆豪ドル(約82兆3,335億円)以上に増加し、国内総生産(GDP)の約60%に達する見通しであることが、産業省の四半期ごとの予測で明らかになった。総選挙を控えたターンブル政権にとっては、予算増が確保できることになる。9日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

2017/18年度の輸出額は2,300億豪ドルと過去最高を記録する見込み。前年度比では10.6%増で、今年1月の予測と比べて7.5%増となる。液化天然ガス(LNG)の輸出量の増加と価格上昇に加え、石炭と鉄鉱石価格の高値が貢献している。

産業省のチーフエコノミストのマーク・カリー博士は、資源・エネルギー輸出が今後数年間、高水準を維持するとの財務省の見方を支持。コモディティー価格が急落するとの懸念は後退しているが、政府は鉄鉱石と石炭価格については比較的控えめな予想を行っている。

資源価格の安定とグローバルな需要増を受け、連邦政府は来月発表する新年度予算案で所得税減税を実施するための歳入を確保できることがほぼ確実になった。

政府統計によれば、連邦政府の予算の収支は2カ月前と比べて約100億豪ドル改善。これにより、財政赤字幅はこれまでの予測の236億豪ドルの半分に削減される見通しだ。

シティグループのエコノミストらは、17/18年度の財政赤字幅の予想を260億豪ドルから120億豪ドルに修正。「2021年に財政黒字に回復するとの連邦政府の予測がより現実的になってきた」と指摘している。

カリー博士は一方で、LNG輸出量が増加する中、鉄鉱石と石炭の価格が下落すると予想されることから、18/19年度と19/20年度の資源輸出額が2,160億豪ドルに減少するとの見通しを表明。それでも今後5年間の資源輸出額は1兆豪ドルを上回る見通しだ。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 経済一般・統計鉄鋼・金属天然資源政治

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