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テイクオフ:どんなに大声で叫んでも…

どんなに大声で叫んでも、決して外には聞こえないよ――。入り口でガイドの青年にそう説明され、足がすくむ。西スマトラ州ブキティンギには、かつて旧日本軍が造った地下壕(ごう)がある。閉館間際のため、見学者は私たちだけだった。

ガイドは写真の撮り方もどこかプロフェッショナル。「1、2、3」そう数えてシャッターを押すと、洞窟内の照明が全て落ちた。そこからは彼の独壇場。「ここでは日本軍による大虐殺があった」「刑務所横の台所は死体遺棄場だった」、真偽の程はどうであれ、真っ暗闇の中で話し続けるのだからたまったものではない。

半べそをかきながらやっと出口にたどり着くと、青年は「ここが何のために造られたのか、何人が亡くなったのか、この二つは永遠のミステリーだ」と締めくくったが、私にとっては「なぜ照明が落ちたのか」が最大のミステリーだった。(希)


関連国・地域: インドネシア
関連業種: 社会・事件

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