KL~シンガ高速鉄道、来年中に着工目指す

マレーシアの陸路公共交通委員会(SPAD)のモハド・アズハルディン・マット・サー最高経営責任者(CEO)は12日、クアラルンプール(KL)で開かれた、高速鉄道(HSR)国際サミット会場で、KL~シンガポールを結ぶHSR事業の2026年開業に向け、18年に土木工事を請け負うインフラ事業会社(インフラ・コー、Infrastructure.co)の入札を実施し、同年末にも着工したい考えを示した。

マレーシア、シンガポールの両政府は、今年12月に、「アセット・コー(Asset.co)」と呼ばれるインフラ管理会社の国際入札を実施する予定。アセット・コーは、車両納入や維持管理サービス、信号、通信システムなどを総合的に提供する役割を担い、両国が外国資本の技術導入を求めている部分。日本、中国、韓国、欧米などの複数社が応札に意欲を示している。

アズハルディンCEOは記者団の質問に対し、26年の開業までには9年間しかなく、非常に短期間になると指摘した上で、「アセット・コーの入札は最初のフェーズ。来年は土木工事を含むインフラ建設を担うインフラ・コーの入札を実施し、同年内に着工する計画だ」と語った。また、アセット・コーの入札については「コスト、安全性、技術力、運営面などを総合的に評価する」との考えをあらためて強調した。

また、HSRによる経済効果を力説し、60年までにマレーシアの国内総生産(GDP)を210億リンギ(約5,471億7,340万円)押し上げ、11万1,000人の新規雇用を創出するとの試算も示した。

■26日に第2回ブリーフィング、英で

また、HSR事業を所管するマレーシア政府系企業「MyHSR」のモハド・ヌル・イスマイル・カマルCEOは、今月26日に英国で開くKL~シンガポールを結ぶHSRの国際入札に関する第2回ブリーフィングでは、7月にシンガポールで実施した第1回ブリーフィングで参加企業・団体から寄せられた質問に応じる形で、求める技術力、ガバナンスや事業の資金調達に関する情報の詳細を伝える予定だと説明した。

HSR国際サミットに参加したSPADのアズハルディンCEO=12日、クアラ ルンプール(NNA撮影)

HSR国際サミットに参加したSPADのアズハルディンCEO=12日、クアラ ルンプール(NNA撮影)

第1回目のブリーフィングには、JR東日本などでつくる日本コンソーシアム(連合)、中国、韓国、欧米などの海外、マレーシアとシンガポール両国内からを含む165団体の約400人が参加。日本連合は個別で約1時間半の会合を行った。

SPADのアズハルディンCEOはこのほか、12月に24年末までの開通を目指すシンガポールと同州を結ぶ高速輸送システム(RTS)事業で両国政府が正式合意する見通しであることを明らかにした。

今回のHSR国際サミットはKL~シンガポールのHSR事業で技術アドバイザーとなっている米エンジニアリング大手のCH2Mが主催した。13日まで2日間の日程で、世界のHSR事業で取り入れられている技術や運営システムなどについてプレゼンテーションやディスカッションが行われ、参加者が交流する。12日には韓国、インド、スリランカでのHSR事業および鉄道事業についての講演が行われた。


関連国・地域: マレーシアシンガポール
関連業種: 運輸・倉庫政治

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