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積水化学、地場ティエンフォンに25%出資

積水化学工業は5日、ベトナムでプラスチックパイプの製造を手掛けるティエンフォン・プラスチック・サウス(TPS)と資本提携を結ぶと発表した。積水化学が25.3%の新株を引き受け、取締役を1人派遣するなど、包括的な業務提携を構築する。

株式の取得額は非公開。TPSはベトナム最大のプラスチックメーカー、ティエンフォン・プラスチック(TP)が38%を出資し、2007年に南部ビンズオン省で設立された。資本金は約10億円で、株式の取得により積水化学はTPに次ぐ出資比率となる。

TPと積水化学は13年に業務提携を結び、ベトナムでの配管やインフラ分野の事業拡大を進めてきた。主に、ベトナムでは普及が進んでいない下水システム用のプラスチック製品や、パイプのOEM(相手先ブランドの生産)で協力してきたという。

TPSは今年の売上高が1兆ドン(4,300万米ドル、約49億円)に達する見通しで、第3四半期(7~9月)には新工場を設立する。積水化学との提携を通じて、システム管理や、国内生産が難しい製品に関する技術移転を目指す。

ティエンホン・プラスチック・サウスとの資本提携について契約を結んだ積水化学の久保専務(前列右)=5日、ホーチミン市

ティエンホン・プラスチック・サウスとの資本提携について契約を結んだ積水化学の久保専務(前列右)=5日、ホーチミン市

■アジアトップのプラスチックメーカー目指す

一方、積水化学にとってTPSへの出資は、アジア事業を強化するための重要な布石となる。同社全体の売上高(約1兆円)のうち、アジア事業の売上高は1,104億円(17年3月期の実績)。今年発表された中期経営計画では、19年の売上高を1兆2,000億円、20年代に2兆円にする目標が示された。

目標達成に向け、アジア事業は特に重要な位置づけ。同社の久保肇専務(環境・ライフカンパニープレジデント)は「アジアでは台湾にしか生産拠点がなく、アジアの中心的な位置にあるベトナムに工場を持てたことは大きい」とし、「アジアでナンバーワンのプラスチックメーカーを目指す」と話した。

ベトナムでの生産は、まずは国内向けが中心となるが、将来的に周辺国向けの輸出も検討する。日系企業の進出が多い国や、日本の政府開発援助(ODA)によってインフラ整備が進められている国で、特に商機が大きいと見る。日本向けの輸出も視野に入れているという。同社の関係者は「パイプは重要な社会インフラであり、ストック。日本の品質の製品をアジアの価格で提供していきたい」との方針を示した。


関連国・地域: ベトナム日本
関連業種: 化学その他製造マクロ・統計・その他経済

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