マニラ―クラーク鉄道整備、全線を円借款で

フィリピン政府は26日、マニラ市トゥトゥバン―中ルソン地方パンパンガ州クラークを結ぶ鉄道計画(総延長106キロメートル)の5駅の設置場所を公開した。全17駅を設置する予定で、総事業費は2,550億ペソ(約5,665億円)を見込む。最大2,419億9,100万円の円借款供与が決定している南北通勤鉄道の北側区間(トゥトゥバン―マロロス=約38キロ)を含む、全線の整備に円借款を充てたい考えだ。

駅の設置場所を公開したのは、ブラカン州マリラオ(商業施設SMマリラオ前)、メイカウアヤン(セント・メリーズ・カレッジ前)、マニラ首都圏バレンズエラ市(国家食糧庁=NFAバレンズエラ前)、カロオカン市(サムソン通りと北部ルソン高速道路=NLEXの交差点)、PNRトゥトゥバン駅の5カ所。

地元紙ビジネスワールドなどによると、フィリピン国鉄(PNR)はこのほか、マニラ市トンド地区ソリス、ブラカン州ボカウエ、バラグタス、グイグイント、マロロス、カルンピット、パンパンガ州アパリット、サンフェルナンド、アンヘレス、クラーク、クラーク国際空港と、複合都市「クラーク・グリーン・シティ―(CGC)」に駅を設置する計画を示している。

トゥガデ運輸相は声明で、2021年中に全線を開通したい意向を示した。着工は今年第4四半期(10~12月)を目指す。同相によると、同通勤線では8両編成を13本運行し、列車の最高速度は時速120キロとなる。現在は2時間かかるトゥトゥバン―クラークが55分に短縮されるという。運行初年度には、1日当たり約35万人の利用者を見込む。

■日本、南北鉄道南線含め準備調査

日本政府は、南北通勤鉄道の北側区間以外への融資をまだ決定していない。ただ外務省は26日、きょう27日に開催する開発協力適正会議で、マロロス―クラーク鉄道計画(約70キロ)や南北鉄道計画南線(通勤線、トゥトゥバン―ラグナ州ロスバニョスの約72キロ)の準備調査の採択を議題に挙げると発表した。

マロロス―クラーク鉄道計画では、国有の鉄道用地を利用して新たに鉄道を建設、南北鉄道計画南線では、既存路線の複線化と電化を実施する。両事業は日本タイド案件を想定し、準備調査では有償技術支援による詳細設計・入札図書(案)を策定する。日本政府はこのほか、マニラ首都圏地下鉄事業の協力準備調査を実施中だ。


関連国・地域: フィリピン日本
関連業種: 電力・ガス・水道金融・保険建設・不動産運輸・倉庫政治

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