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味の素が飲食品事業参入、今期に新商品発売

マレーシア味の素は、事業の多角化を図るため、飲食品事業に進出する。本年度(2017年4月〜18年3月)内に、第一弾の商品を投入する計画だ。具体的な商品名は公表していない。2020年までに飲食品事業の売上高を全体の7%まで引き上げることを目標に掲げる。

1日付エッジ・ファイナンシャル・デーリーによると、金子圭司社長兼最高経営責任者(CEO)が5月31日に地元メディアを対象に開いた記者会見の席上、明らかにした。同社は現在、うま味調味料「味の素」やグルタミン酸ソーダ(MSG)、その他調味料を主力事業に据えているが、事業多角化の一環として、新たに飲食品事業に参入する方針だ。

味の素は、東南アジア諸国連合(ASEAN)で、マレーシアのほか、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、カンボジアに生産拠点を構え、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンでは食品・飲料事業に本格参入している。タイでは、缶コーヒーブランド「バーディー」やコーヒーにミルクや砂糖を加えた「スリーインワン」を商品化しているほか、インドネシアでは冷凍パン生地の生産に乗り出し、現地のベーカリー店、ホテル、小売店などへの販売を広げている。フィリピンでは粉末飲料事業を手掛けている。

■今期を飲食品事業拡大への第1歩に

マレーシアで生産・発売する具体的な商品が、他国で成功した製品をマレーシアの嗜好(しこう)に合わせてアレンジしたものとなるか、マレーシア独自のものとなるかは公表していない。マレーシアでは現在、味の素ブランドの食品・飲料は、輸入業者ルートで一部流通しているが、マレーシア味の素の事業としては、今期が第一歩になるという。

一方で金子社長は、海外事業の主力である中東各国向け輸出を拡大する方針も明らかにした。最大の仕向先であるサウジアラビアの売上高が3年前と比べて伸び悩んでいるため、中東での新たな市場開拓に力を注ぐ考えだ。

海外事業が同社の売上高に占める割合は現在35%。中東では現在、サウジアラビアのほか、オマーン、イエメン、ヨルダンに商品を出荷している。

マレーシア味の素が5月29日に発表した2017年3月期通期決算は、売上高が前期比4.9%増の4億1,992万リンギ(約109億789万円)、純利益は4.6倍の1億8,746万リンギだった。クアラルンプール(KL)に所有する土地が、MRT(大量高速交通システム)2号線(スランゴール州スンガイブロー~行政都市プトラジャヤ)敷設に向けた強制収用対象となり、1億6,599万リンギの補償金を受け取ったため。

事業部門別の営業利益は、一般消費者向けの小売り部門が15.8%増の3,336万リンギだったほか、業務用部門が15.8%増の2,557万リンギと好調だった。


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: 食品・飲料

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