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JCBが前払いカード、銀行口座持たない層向け

クレジットカード大手のジェーシービー(JCB)の子会社で海外業務を行うジェーシービー・インターナショナルは5日、国内のJCB加盟店で利用できるプリペイドカードの発行を開始した。銀行口座を持たないフィリピン人を主なターゲットとしており、将来のクレジットカード保有に向けたブランド浸透の狙いもあるという。

同カードは、地場フィリピン・ベテランズ・バンク(PVB)の子会社でカード業務を手掛けるPVBカード(PVBCC)との提携により発行する。現金自動預払機(ATM)などで現金をチャージすることで、国内のJCB加盟店で利用できる。チャージ額の上限は10万ペソ(約22万7,000円)。年齢13歳以上を対象とする。

カードは、カビテ州バコール市との提携により、市民IDカードとしての機能を持つ。社会保障給付IDを兼ねており、保有者の顔写真も券面に掲載するため、役所や各種施設などで身分証としても利用できる。PVBCCは今年末までにバコール市在住市民など約50万人に発行する予定。バコール市以外の自治体への普及も視野に入れている。

ジェーシービー・インターナショナルの今田公久副社長は5日、NNAの取材に対して、フィリピンでは銀行口座を持つ人の割合は全体の2割程度であり、人口9,500万人に対して他社を含めたクレジットカードの発行枚数は700万枚にとどまっていると指摘。そうした市場では、銀行口座がなくとも利用可能なプリペイドカードの普及が期待できると説明した。プリペイドカードの保有を通じてJCBがブランドとして浸透することで、将来的にデビットカードやクレジットカードへの加入を促進する狙いもあるという。

JCBがフィリピンの金融機関と提携するのは、商業銀行最大手のバンコ・デオロ・ユニバンク(BDO)、リサール商業銀行(RCBC)系列のRCBCバンカードに続いてPVBCCが3社目。

■東南アジアで事業拡大

JCBでは、多くの人口を抱え、一人当たりの国内総生産(GDP)が増加している東南アジア諸国連合(ASEAN)を日本に次ぐマザーマーケットとして位置付けている。プリペイドカードについては、フィリピン以外にも、中間所得層が拡大しているタイやインドネシア、ベトナムでの事業拡大を検討するとともに、ミャンマー、カンボジア、ラオスでの展開も視野に入れているとした。


関連国・地域: タイベトナムミャンマーカンボジアラオスインドネシアフィリピン日本
関連業種: 金融

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